初代招き猫 「トラ」と「ハチ」
母猫は、「ハチ」に似た八割れの綺麗な猫だが今はいない。
「トラ」はとても警戒心が強く、「ハチ」は人懐こかった。野生化して道路デビューしたので人に触れさせる事はなかった。
「ハチ」はある日突然いなくなったが、もう大きく育っていたので縄張りが変わり引っ越したのだと思う。
「トラ」は模様のバランスの良い美しい猫で、気に入って見に来る人が結構いたので誰かが連れて行ったのだと思う。
2代目招き猫(雌) 鳴き声から「ミーヤ」と名付けた。「白」「クリーム」と呼ぶ人もいる。 2012年5月
母親は「片目のジャック」呼んでいるがもうかなりの年である。
人間が見て可愛いと思う猫は猫が見てもそう見えるのかやたらともてる。
生まれて1年も経たずに出産。最初の出産時に「ハナ」を頂いて今自宅で飼って1年が過ぎた。
3度目の出産時の今年5月に「レオン」をもらった。もらったと言うよりパクったと言った方が正解だが、
子猫にとってはコンクリートブロックやがれきで雨をしのいだり、飢え、病気、カラスの襲撃から解放されて幸せを掴んだと言えるだろう。
野良猫なのにお手をする。
1年間に3度出産した。
最初の出産は4匹。私が頂いた「ハナ」以外の3匹は商店街の服屋さんの紹介で全て引き取り手が決まった。
2度目の出産は3匹。2匹が死んで後の4代目招き猫「チッチ」だけが生き残った。
3度目の出産は5匹。2匹が死んで私が頂いた「レオン」以外三毛猫と白猫がいたが、6月の大雨以後見た人はいない。
3代目招き猫(雄) 鳴き声から「ギア」と名付けた。しっぽがL字に曲がっているので「エル」と呼ぶ人もいた。2013年4月
こいつはやんちゃで、勝手に店に入り込んで棚にあるビニールひもを10メートル先の道路まで引っ張ってしまう。
他の野良猫は犬が来ると逃げるが、こいつはチビのくせににらみ合って威嚇する。
母猫は長老の「ハート」。
4代目招き猫 鳴き声から「チッチ」と名付けた。おとなしい猫だった。
母猫は2代目招き猫「ミーヤ」で2度目の出産時に生まれた。
足が短く毛がフサフサでユーモラスな姿に道行くファンも多かった。
毎日餌をあげに来るおばあちゃんが突然来なくなった頃から姿が見えなくなったので、
今頃そのおばあちゃんと幸せに暮らしている事だろう。
「ミヤ」の母猫「片目のジャック」と「ギア」の母猫「ハート」。どちらも長老だ。
「トラ」と「ハチ」の母猫が「ハート」をいじめた時に「片目のジャック」が「ハート」に加勢して母猫にパンチしていたので、この2匹は親子か兄弟だと思われる。
名前の通り背中にハートのマークが有る。
「ミーヤ」に何度もはらませているこの辺のボス
最近は大人しくなったようだが以前はこの辺の雄猫を片っ端からかみ殺さんばかりの勢いで襲って蹴散らしていた。
「ギア」も何度も襲われていた。
「ミーヤ」が最初に生んだ猫で私の自宅で飼っている「ハナ」は父親そっくり。
この父猫も初代招き猫の「トラ」と「ハチ」の母猫にそっくりで、その系列に違いない。
「ハナ」を頂いた時、「ミーヤ」と一緒に周辺を探し回っていた。父親としての自覚は有ったようだ。